地金
■ 歴史と名前の由来:
 地金(ジキン)は「和金(ワキン)」の突然変異種です。
そのため、体型は「和金(ワキン)」に似ています。
愛知県の名古屋を中心に飼育されている古い歴史を持つ金魚で、
尾張藩士天野周防守によって作出されたと言われています。
呼び名は、「地金(ジキン)」の他に、「地王」、「地金魚」、
「シャチ」、「愛錦」、「孔雀」、「六鱗」とも呼ばれます。
「地金(ジキン)」、「地王」、「地金魚」という名は、その土地の金魚という意味です。
「鯱(シャチ)」の名は、名古屋城の金鯱に尾の形が似ているところからで、
それを表す川柳(せんりゅう)に「大根と屋根と金魚の国じまん」
という文政10年(1827年)刊行の「柳樽第98篇」の句があります。
「孔雀」の名は、この品種の特徴的な尾びれの型(孔雀尾)から、「六鱗」の名は、その体色からです。
ちなみに地金(ジキン)は、愛知県の天然記念物です。
■特徴:
 地金(ジキン)の最大の特徴は、孔雀が羽を広げたように開いたX字型の尾びれ(孔雀尾)と、
白地に各ひれと両奴(左右のエラブタ)が赤く、口紅がのっているところです。(六鱗模様)
その体色は、白地が雪のごとく真っ白でなければいけないため、生後褪色し始める頃に、
酸(サルチル酸など)や白梅酢、梅干肉、酒石酸などを鱗(うろこ)に塗って色素を消し取るか、
鱗(うろこ)をはがして、色素細胞を取り除きます。(人口調色をする)
■ 飼育難易度:
むずかしい
■ 入手難易度:
   むずかしい